「武士道セブンティーン」読んだよ

武士道セブンティーン (文春文庫)

武士道セブンティーン (文春文庫)

早苗は成績重視・結果主義の剣道強豪高へ、香織は個人主義から部に忠義を尽くし始める。ふたりの武士道の時代(研究中)が幕を開けた―。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち二本目。

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昨年夏に読んだ「武士道シックスティーン」の続編ですが、前作をすっかり忘れていたのでそちらから読み直しました。
前作は剣道に対する考え方や姿勢が全く異なる二人の女の子が、異とする相手の考え方の中にも認めるべき部分があることに気付いて切磋琢磨して強くなっていくのがすごく楽しい作品でしたが、本作はその「認めるべき部分」が何なのか?ということを明らかにする内容となっていてとても面白かったです。
「武士道」という頂に登るための道は決して一つではないこと、そして目指す頂が同じであれば登る道は違えども分かり合えるという内容がとてもグッときたし、読んでいて気分がすごく盛り上がってきました。


剣道の試合がどの程度のリアリティを含んで描かれているのかは分かりませんが、部活における人間関係や高校生くらいの時の親との距離感の描き方がとても腑に落ちる感じですごくよかったです。
最終巻である「武士道エイティーン」は単行本で買ってでもすぐに読みたいくらいなのですが、一冊だけ単行本というのも何だかおさまりがよくないので、文庫になるまで気長に待とうと思います。


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