「恋とニュースのつくり方」見たよ


失業中のTVプロデューサー、ベッキーレイチェル・マクアダムス)。彼女がやっとの思いで見つけた仕事は低視聴率の朝番組だった。何とか視聴率アップにつなげようと伝説のニュースキャスターを起用するのだが…。『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督が贈る恋、仕事に頑張る女性のサクセス・ストーリー。製作には「LOST」、「FRINGE」など手がけるJ.J.エイブラムスが参加。

『恋とニュースのつくり方』作品情報 | cinemacafe.net

ルミエール秋田にて。
テレビ局でプロデューサーとして働く女性のサクセスストーリーでしたが、すごく面白かった!
やりたい放題でてんでまとまりのない人たちに振り回される姿や、唇をきゅっと結んで難題に立ち向かう姿、そしてふんだんに盛り込まれたコメディ要素のすべてがとても魅力的でとにかく観ている間中笑いの止まらない楽しい2時間でした。


わたしがこの作品をすごくいいと感じた一番大きな理由は、観ている人も前向きな気持ちになれるベッキーのポジティブでストレートな性格にあると感じています。
新しい職探しの末にたどり着いた面接の場では面接官が引きそうになるくらいのアピールを見せたり、採用が決まると公衆の面前でも全身で喜びを表現したりもします。そんな彼女の前向きな姿勢は、観ているわたしも前向きにしてくれそうなけん引力を感じさせるのです。


さらに、彼女のポジティブさのアピールが煩わしくないのも本作のすごくよいところです。
もし彼女のポジティブさが不快感を与えそうな度合になろうとしても、彼女自身が即座にそれを取り繕おうとする冷静な一面を見せることで、彼女自身のキャラクターや物語のバランスがうまく保たれているのです。彼女はポジティブであるという印象を与えつつも、それが不快さを与えるかも知れない一線は絶対に超えないバランスのよさこそ、この作品の良さであるとわたしは感じたのです。


率直に言えばこの作品にはかなり多くの突っ込みどころがあるので、それをもって貶すのはそれほど難しくはありません。

でも、観ているとそういった欠点にはあまり目が向かないというか興味がもてなくて、ベッキーのひたむきさや前向きな姿勢・行動、そして常に周囲と体ごとぶつかって勝負している彼女のまっすぐさをもっと肯定的に評価したくなるんですよね。すごく楽しい。
途中、ワーカホリックというか労災問題にも発展しそうな危ういことをさらりと言っているのが意外で驚きましたが、でも自分の今のスキルでは及ばないような一歩上のステップに上がりたい時にはこういうハードワークが必要とされる場面も必ず出てくるし、そういった点においてとても示唆深い内容でもありました。


レイチェル・マクアダムス、かわいかった!

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