「ローマの休日」見たよ

ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 [DVD]

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ヨーロッパきっての古い歴史と伝統を持つ某国の王女アンは、ヨーロッパ各国を表敬訪問中である。最後の滞在国であるイタリアのローマで、過密なスケジュール、疲労感と自由のない生活への不満により、ついにアンはヒステリーを起こしてしまう。その夜、密かに城を抜けだした王女は、直前に打たれていた鎮静剤のせいで無防備にも路傍のベンチでうとうとしはじめる。そこに通りかかったのが、アメリカ人新聞記者のジョー・ブラッドレーだった。見かねて介抱するうち、いつの間にか王女はジョーのアパートまでついて来てしまう。

ローマの休日 - Wikipedia

TOHOシネマズ宇都宮にて。午前十時の映画祭にて鑑賞(30本目)


観たことのない人の方が少なそうなくらいの名画ですが、わたしは今回が初めての鑑賞となりました。
どこかでみたことのあるいわゆる名シーンと呼ばれるシーンや、有名な場所が出てくるたびに「ここ行ってみたい!」とか「このシーン観たことある!」と心の中で興奮の声を上げながら鑑賞しました。
この作品を観ながら感じたのは「まるで有名な観光地を歩いてみて回っているようなそんなミーハーな気分になれる」ということです。例えば「スペイン広場」や「真実の口」などのシーンは憧れていた場所に初めて足を踏み入れたような、そんな見ているだけで嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
収支、そういった浮かれた気分に浸れるかなり楽しい2時間でした。


ストーリー自体は超ベタなのでとりわけ気になったところはなかったのですが、「生きる世界の違う人がある瞬間だけ交流する」というモチーフをわたしはすごく好きなんだなーということを改めて実感しました。
具体例を挙げるとジブリ作品ばかりになってしまうのですが、トトロやもののけ姫、最近だとポニョやアリエッティのような異世界同士が交わってそれぞれに住む人同士がコミュニケーションを取るという設定はすごく好きです。
# 書いてて気づいたのですが、ポニョはもうちょっと違いますね...


本来関わりあうはずのなかった者同士の交流。
それはあくまでイレギュラーな出来事であるために本当に一緒にいられるのはわずかな時間なんだけど、その一瞬がそれぞれの人生に大きな影響を与えるのがすごく面白いと感じるのです。


トトロのような生き物とオードリー・ヘップバーンを同列に語ることは何となく心苦しいのですが、でもモチーフは異世界との交流ですし、その点については何ら変わることなく魅力的に描かれていてすごく心に残るよい作品でした。