「トロン:レガシー」見たよ


デジタル業界のカリスマとして名を馳せたエンコム社のCEO、ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)の謎の失踪から20年。ある日、成長した息子サム(ギャレット・ヘドランド)は父からの謎のメッセージに導かれて、コンピューターの中の世界に入り込んでしまう。 そこは、父が創造した"理想の世界"──だが、今やクルーという独裁者がすべてを支配していた。命を狙われたサムは、クオラという女性に救出される。はたして父の行方は? そして、人類の存亡を脅かすこの世界の秘密とは…?

『トロン:レガシー』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。3D版で鑑賞。


実現可能かどうかとか、合理性があるかどうかいうようなありきたりに制約にとらわれない自由な発想で作り上げられた映像がとても印象的な作品でした。
椅子ごと全身が震えるような爆音や、「近未来」というものを漠然とながらも想起させられる世界観の作り方はとてもよかったのですが、ただ観終えた時になにか物足りなさがポツンと残ったことをとてもつよく感じました。
足りないのは何だろうなと考えてみたのですが、アイディアを映像として具現化するレベルはものすごいのに高いのに比べて、ストーリーがいまいち振り切れてないアンバランスさがよくないんじゃないかという気がします。


ただ、ストーリーが練られていないというわけではないんですよね。
たしかに面白いというほどいいものではないのですが、設定は面白いし展開もしっかりしています。拙さはまったく感じません。
ですが、それでもすべてが想像の範囲内というか、突拍子もない発想で生み出された映像に比べると見劣りするんですよね。悪くはないけど普通なんです。そこのバランスがちょっと偏り過ぎたせいで、そこに物足りなさを感じたのではないかと感じています。


「これは映像を楽しむ作品」と割り切れたらよいんでしょうけど、期待が大きかったせいか、ストーリーにも映像と同程度のサプライズを求めてしまったようです。結局は観る人がどういうところを求めるのかによって評価は変わるという当たり前の結論になるのですが、わたしはこれくらいの内容に落ち着くくらいであれば、もっとシンプルなお話にしてもよかったんじゃないかなと。



あと、びっくりするくらい3Dらしからぬ映像はいただけなかったなあ...。
「飛び出さなきゃ嫌!」とは言いませんが、でもあの観にくさと立体感のなさは正直がっかりでした。2Dで観られる人は2D版を見た方が絶対によいですね。2D版があるかどうか知らないけど。お金を払ってあんなに目を疲れさせる必要はないなー。いままで観た3Dの中では一番よろしくなかったです。


公式サイトはこちら