「劇場版3Dあたしンち 情熱のちょ〜超能力♪母大暴走!」見たよ


今日もいつも通りの朝を迎えるタチバナ家。目覚めよく起きた母はその日、何事に関しても上手くいきゴキゲンな1日が過ぎようとしていた。だがそんな母に雷が直撃! おまけに超能力まで身についてしまう。早速家族にスプーン曲げを披露。驚く家族にますます気分を良くした母は、この力を誰かのために役立てようと家族に内緒で正義のヒーロー“エスパーママン”として人助けを開始する。

『劇場版3Dあたしンち 情熱のちょ〜超能力♪母大暴走!』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。
超能力という未知の力を手に入れたお母さんが、すごい力を手に入れたことで新たな欲求が生まれ、それによっていま手にしているものを壊してしまうというお話でした。わたしはこういう展開自体がかなり大好きなのですが、そういうプラス要素を差し引いて考えてもお釣りが出せるくらいに楽しい作品でした。
この安心して観ていられる感覚、言い換えればどう転んでも絶対に不愉快な想いはせず楽しめるだろうという信頼感を感じるところにはただただすごいなと思わされました。わたしはテレビ番組の方はほとんど観ていなくて、偶然付けたときに数回眺めたことがあるくらいの知識しかなかったのですが、映画を心から楽しむためには予備知識の無さなんか全然関係ないんですよね。


お母さんや家族の行動や表情のひとつひとつがとにかくわかりやす過ぎるくらいに面白いのって、実はかなりすごいと思うんですがそういうすごさをまったく感じさせずに、ただただ心から笑って観ていられるのは素晴らしいなと。
まさにファミリー映画の王道中の王道をいくような暖かい内容であり、作品でした。


それと、最後の最後まで破天荒に大風呂敷を広げて行った割に、適当な夢オチのような締め方をしなかったのもかなり好印象でした。
43分と超短い内容でしたが、かなり満足度の高い作品でした。
今度テレビ版も観る!!


あと、この作品を観て思ったのは3Dである必要性とかそういう議論はもうおしまいでいいんじゃないかなということです。
わたしは「3Dらしさが感じられない作品で追加料金を取るのは単なるぼったくり行為」だということを、ここ最近ずっと主張してきたのですが、この作品を観てそこまで頑なになることもないなと思ったんですよね。もう飛び出て見えるとか立体的に見えることにこだわらずに、映画として3Dであることが前提となる日がいつかくると信じて、それまでは細かいことを言わずに付き合っていこうと感じたのでした。


ここに至るまでにはかなりいろいろと考えたのでそれについては後ほどまとめますが、ひとまずその心境に至り、その考えでいいよねと思えたのはこの作品をおかげだと思っています。


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