子どもから学ぶこと

最近、ハホ*1が一輪車に乗りたいと言い出しまして、週末のたびに近くの公園で1時間100円で一輪車を借りられるところがあるのでそこに連れて行って練習しています。と言っても初めて連れて行ったのが先週なので今日で2週目なんですが。
で、まあ、乗り始めた当初は当然それはそれは全然乗れなくて練習用に配置されている棒にしがみついているだけだったのですが、練習二回目にして数mくらいであれば手を放しても乗れるくらいまで上達してしまいました。来週練習したら、それなりに走るくらいのことは出来るようになりそうな気がします。


元々、本人がやりたいと望んで始めたことなので上達が早いのは当然ですが、それにしてもこうも新しいことに対する学習能力、習得スピードが早いのを目の当たりにすると何だかうらやましいと思ってしまいます。新しいことを始める気力が沸く気配すらないわたしにとっては、次々と興味あるものを見つけてはそれを習得していく子どもの成長スピードってものすごく新鮮に映るんですよね。
でまあ、じゃあいったい何でそんなに学習スピードが早いのかと気になったわたしは今日のハホの練習風景をジッと見ていたんですが、彼女は最初は失敗して当然だと思っているので何度失敗してもくじけないんです。失敗したらもう一回。失敗したらもう一回と諦めずにやり続けているだけなんですが、その集中力が半端じゃないんですよね。わたしだったらもうとっくに止めてるくらい失敗しても気にせず続ける。ただそれだけ。


わたしは何か好きなものが見つかるとそれに熱中し過ぎて高熱を出して寝込んでしまうという嫌な癖がありまして、正直あんなふうに一つの事に没頭してしまうことにはかなりの恐怖心を抱いてしまうのですが、でも自分がやりたいと思うことに対してあのくらい没頭してのめり込むことって実はすごく大事なことなんじゃないかなーと感じます。


大学に入ったあたりから、いろんなことを同時並行で進めなければいけないことというのがとても増えてきて、いわゆるマルチタスクが常態のような状況が増えていたこともあって、極力集中し過ぎないことを重んじるようになっていました。
わたしは複数のことを同時並行的にこなすために没頭し過ぎないことが正しいことだと思って生きてきたのですが、でも本当はそうじゃなくて、マルチタスクしてもいいけどひとつひとつのことには全力で没頭するのが正しかったんだなとすごく思い知らされたのでした。


子どもと遊ぶのって本当に疲れるけれど、でもこういう子どもならではの行動とか発言から教えられることって意外に多いんだなと改めて感じる今日この頃です。

*1:長女