今日はGoogleが開発者向けに開催しているカンファレンス(Google Developer Day 2010)へ参加してきました。いちいちGoogle Developer Dayと書くのは面倒なので以降はGDDと略しますが、GDDは今年で4回目だそうですが、わたしは去年からの参加なので今年で2回目です。
去年は横浜にあるパシフィコ横浜で開催されましたが、今年は場所を変えて千代田区にある東京国際フォーラムで開催されました。最寄駅が有楽町なので横浜よりはかなり近いので移動費が安く済んで嬉しい反面、国際フォーラムって会議場が高層階にあったり点在していて移動が微妙に面倒くさくて苦手でして、この変更はちょっと残念でした。立地がいいのはわかるんですけどね...。
さて。今回のGDDは昨年同様、参加料が無料という点は変わりませんが、参加するためにDevQuizに答えないといけないという制約が加わりました。これは単に早い者勝ちで参加者を決めるよりも、よりGoogleが参加して欲しいと思う人を選抜したいという意識の表れだと思うのですが、このDevQuizは今年の3月に開催されたGoogle DevFestaへの参加者選定の手法としても採用されています。たぶんそのときの結果がすごくよかったので今回もそうしようということなのかも知れません。
個人的にはもっと穿った見方をしていて、昨年GDD2009でGoogleは当時最新機種として名をはせていたHT-03A(Android1.6!)を参加者全員に配布するという太っ腹なところをみせてくれたのですが、かなり苦労をして配布の準備をしたその端末が、カンファレンス後にヤフオク等で転売されまくっていたようでして、それがとても悔しかったんじゃないかなとわたしは思っています。
結局、誰でも参加出来るようにした弊害を何とかしたいという切実な気持ちから生まれたのが、参加者をテストで選抜するという方法だったんじゃないかなと。参加したいわたしとしては面倒な手続きが増えたなと思うのですが、でも面白いクイズを用意してそれを解ける、解きたいと思うような開発者だけに参加させたいと願う気持ちはすごくわかるような気がします。
ちなみに今回のDevQuizの結果が基調講演で公開されていましたが、最高点は41点台だそうです。スーパーハッカー枠の合格ラインは22,23点前後だそうですが、ちなみにわたしの点数を参考までに公開すると8点でした。当然スーパーハッカー枠ではなくてネクストジェネレーション枠というおまけ合格でしたが、でもまあ参加できたのでよしとしたいところです。
# あと、Quizへの参加者は4900人で合格者は1500人くらいでした。
話がずいぶんとそれてしまいましたが、今回、基調講演から午後のセッションのいくつかを聴いてきましたが、昨年同様、とても楽しかったです。残念ながら聴きたいセッションは根こそぎ入れなかったのですが、それはそれであまり意識していなかったセッションを聴く機会となってくれて大変おもしろかったです。
聴いた内容全部を紹介することは出来ませんが、2つほどわたしが感じた良かった点のエッセンスを紹介したいと思います。
1. 英語が出来ないと何も出来ない
今回聴いたセッションのほとんどが英語のセッションでしたが、同時通訳に頼らずに頑張ってみましたがなかなか厳しかったです。最初はいいんですが、ひとつ分からない単語が出てくると、そこからボロボロと理解できなくなってしまうんですよね。そうなると以降の説明からおいてけぼりになるわけで、それがすごく悔しいと感じました。せめて聞き取りは完璧にしておかないとダメですね...。
あと、セッション終わりに質疑応答のあるセッションがいくつかあったのですが、セッションが英語なのですから質問も全部英語でしてくださいと当然なるわけで、そうなってしまうと聞きたいことも満足に聞けなくなっちゃうわけです。せっかくあんなにすごい人が集まる場にいったのに聞きたいことも聞けないというのはとてもストレスを感じます。
英語は大事だということを日々身をもって感じることだけが、英語の勉強を続けさせる唯一の手段じゃないかと思います。
2. 技術を技術だけで終わらせないことが大事
今回はこれが一番響いたのですが、技術を技術としての面白さだけで終わらせないでビジネスにどう反映させるのか、どうやって収益化を図るのかということを考えないといけないという話がありました。言い換えれば、プログラムが出来るだけ、とか、技術力があるだけでは食べていけなくなるよというのが今回のカンファレンス全体から感じたことです。いかに技術をビジネスとして成立させるのかというところが今後はとても大事にしなければいけないということですね。
わたしはGoogleのすごいところは高い技術力を持っているということだけではなく、その技術力を収益を得られる製品やサービスというものに形を変えて提供できるところにあると思っていました。そういった発想が今後より一層必要になるんだよということを今回のカンファレンスで嫌というほど思い知らされました...。
高い技術力を持つことに満足せずに、それをどうやってマネタイズするのか考えろよ!っていうことですね。要求レベルがどんどん上がりますな...。
今回は技術セッションはほとんど聞かずに、ここでしか聞けなそうな面白そうなとセッションを主に聞いて回りましたが本当に面白かったです。自分に足りないもの、自分が目指したい方向を見つめなおすよい機会となったと思います。
来年もきっとGDDはあると信じて、ぜひ参加したいなと思います。来年はスーパーハッカー枠で参加するぜ!
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