どきどきフェノメノン A phenomenon among students (角川文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: 文庫
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窪居佳那・二十四歳・大学院のドクタコースに在籍中。趣味は「どきどき」の探求、悩みは飲酒時の記憶喪失。講座の後輩の爽やか好青年・鷹野史哉、同じく後輩で人形オタクの水谷浩樹、指導教官の相沢助教授、謎の怪僧・武蔵坊―佳那を一番どきどきさせるのは誰か?上質の「どきどき」が満載のミステリィ&ラヴ・ストーリィ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4048735993
近くにいたら間違いなく「この人めんどくせー...」と思ってしまうようなめんどくさい女性が主人公のお話。テンポの良さや先の読めない展開が魅力なんだろうなというのは伝わってくるのですがが、正直このノリを楽しむだけの余裕をもって読むことが出来ませんでした。文章が読みにくいと感じたし話自体も好きじゃないんでしょうが、それにしたってこの作品の良さを探そうという気力が全然わいてこなくて、ただ話を追うだけの読書となってしまったことが悔やまれてなりません。
最近は本に関するストライクゾーンが狭過ぎて、自分のことが嫌になります。
さて。本作の文章が読みにくいと感じる要因のひとつとして、カタカナ語の末尾の「ー」が省略されていることが挙げられます。これは理系の人にはなじみ深い習性でしてJIS表記とか呼ばれたりしているのですが、カタカナ語の末尾の長音は省略して記載します*1。
最近まではWindowsもこのJIS表記に従った記述をしていたのですが(マイコンピュータとかプリンタなどなど)、Windows7が出る前あたりにこれを止めて末尾の長音もつけるような記述にすることになりました。まー、単純に日常的に使っている単語と同じにしたいという思いからだと思いますが、これは本当によい決断だったと感じています。Windows Vista以前のOSとWindows7を見比べられる方は見比べてみて欲しいのですが、表記がガラリと変わっていることが分かるかと思います。
なんてどうでもいい話になってしまいましたが、今は何となく合わないだけだと思うのでしばらく時間をおいてもう一度読もうと思います。
*1:ただし2文字以下の場合は省略しません