
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/02/10
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「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」日舞から転身、柔の早苗。相反するふたりが出会った―。さあ、始めよう。わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち一本。
http://www.amazon.co.jp/dp/4163261605
先日、本作品が映画化されたことでこの作品のことを知ったのですが映画の方を観ればいいかなと思い原作は読むつもりがありませんでしたが、残念なことに映画は近隣での上映が無くて観られなそうなので諦めて原作に手を出してみました。
剣道に対する姿勢や考え方がまったく対照的な二人の高校生活を、両者の視点を交互に描いた青春+スポーツモノの作品でした。ひとつの出来事を両者それぞれの目線でとらえたときに生じる事実認識の違いの非常に面白かったですし、剣道に対する姿勢がまったく違う相手を認めたくないと思いながらも徐々に影響されていく二人の様子がなかなか微笑ましくてよかったです。
あとこれはわたしの経験上から感じたことなのですが、剣道って他の武道(空手とか柔道)よりもかわいい子が多い気がします。
わたしは中学、高校と柔道をやっていて柔道部と剣道部って練習場が近かったので顔を合わせることも多かったですが、剣道部にはかわいい子がたくさんいたんですよね。柔道部にはぽっちゃり系の子ばかりだったので余計そう見えたのかも知れませんが、何度剣道部に移ろうか真剣に悩んだくらいです。その気持ちは剣道部からかけ声という名の奇声が聞こえてきても変わりませんでしたが、高校2年くらいで部活に行かなくなってしまい自然と剣道部への熱意は消えてなくなってしまいました。
そんなわけで、わたしには剣道をしている女の子に対する憧れみたいなものがありまして、そういったバックボーンもこの作品を楽しむことに一役かっていたような気がします。
ちなみに読み始めてから知ったのですが、この本には続編「武士道セブンティーン」と「武士道エイティーン」があるそうです。

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値段と置き場所の問題から常に文庫派を貫くわたしにとっては、早く文庫になってくれることを願うばかりです。