「パリより愛をこめて」見たよ


若き駐仏アメリカ大使館員リース(ジョナサン・リス・マイヤーズ)は活躍の場を求めていたが、CIAの異端児・ワックス(ジョン・トラヴォルタ)と麻薬捜査でタッグを組んだことでその生活は一変。捜査の先々で繰り返される銃撃戦。彼らの捜査は、来仏するアメリカ要人の爆弾テロによる暗殺計画に行き当たる。パリで繰り返される銃撃戦とカーチェイス。若き駐在員に掛けられたハニートラップ。いま、パリが燃え上がる!

『パリより愛をこめて』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。


最近バイオハザード5にはまっていまして先日やっとクリアしたのですが、このゲームにはクリア後のお楽しみと称して武器の弾数が無制限になるモードがあります。それまでは限られた弾でゾンビたちとやりあわないといけないために、弾を節約するためにコソコソ隠れたり敵から逃げたりしていたのですが、弾に制限がないとなればゾンビを手当たり次第に片付けてやろうと思うようになったのです。
実際にそのようにやってみると、弾を気にせずゾンビを撃ちまくるのは非常に爽快で気持ちがいいと感じるのですが、一方であまりに主人公が強くなり過ぎてしまうために緊張感が失われてしまい、やればやるほど楽しいという気持ちもゲームをする意欲も失われてしまったのです。


本作は大使館員のリースがテロ組織に立ち向かうけれども実は....という、本来はどのシーンにも緊張感があってしかるべき作品のはずなのですが、彼と共に行動するワックスがあまりに強過ぎるために敵を一掃する爽快感は味わえる一方で緊張感がまったく生まれないという決定的な欠点も同時に内包してしまったのです。まさに最初に書いたバイオハザードの弾数無制限状態と同じでして、あまりに一方的過ぎる強さは爽快感と一緒に飽きも生んでしまうんですね...。
前半部分だけであればスピード感あふれる爽快な作品というイメージで終わったのでしょうが、さすがに終始負ける要素がまったくない状態が続くと緊張感がないどころの話ではありません。


ワックスの強さのバランスをとればもう少しいい作品になると思うんですけど、それじゃあこの作品らしさというのは失われてしまうわけで難しいなあ...と感じたのでした。

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