「湖のほとりで」見たよ


北イタリアののどかな小さな村で発見された美しい少女・アンナの死体。争った形跡がないことから、顔見知りの犯行であると推測された。この村に越してきたばかりの刑事・サンツィオは、いつも明るく元気だったアンナの様子が、ベビーシッターをしていたアンジェロが不慮の事故で亡くなってから変わったという情報を耳にする。アンナは誰に、なぜ殺されたのか? 捜査を進めていく中で、住民たちの人間関係や家族のあり方が明らかになっていく。そして、ついに犯人にたどり着いたとき語られる、アンナが貫き通した“深い愛と強い信念”は、みんなの心の痛みを緩やかに溶かしていくのだった――。イタリア・アカデミー賞ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞)史上最多の10部門受賞を果たした傑作。

『湖のほとりで』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。
山や湖を背景とした田舎の風景が美しく、さらに演出が極端に抑えられているとても穏やかな作品でした。
よく言えば落ち着きのある作品であり、悪く言えば退屈な作品となるのでしょうが、わたしには特段興味を惹かれる部分のない作品だと感じられました。内容ではなく、語り口っていうんですかね。ボソボソと独り言で物語がつむがれているような流れがどうにも退屈でなりませんでした。
例えば、本作では殺人事件が起こり、それが解決されていくプロセスが描かれるのですが、犯人を探し当てるまでのプロセスもかなり抑揚が抑えて描かれているために終始まったく盛り上がりません。それでも観ている人に対して「この作品はこれでいいんだ」と思わせる説得力を持ち合わせているために演出自体に不満を覚えるわけではないのですが、それでも物足りなさは感じてしまうというのがわたしの率直な感想です。


こういった「専門家に評価された作品」のよさが理解出来ない*1うちは、映画好きとは到底言えないよなと思います。

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*1:専門家と同じ理解に帰着しなくてはならないという意味ではなく、作品が評価された理由に一切思い当たる部分がないのはまだまだ未熟だという意味です