「パイレーツ・ロック」見たよ


1966年、イギリス。政府がジャズ音楽を推奨し、BBCラジオでは週に2時間しかロック音楽が流れなかった時代。海賊ラジオは公海から毎日24時間、四六時中、ロック&ポップ音楽を提供し、国民の半分以上から熱い支持を集めていた。この船上を舞台に、60年代の若者たちのロマンス、そして音楽を描いたロックコメディ。監督を『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが務める。

http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/22701/

TOHOシネマズみゆき座にて。


政府 vs 海賊ラジオ局!!
と、大雑把に言えばそういうお話なのですが、DJをつとめるメンバーの奔放な行動や呆れるくらいにまっすぐな性格がとても個性的で魅力が感じられたし、冒頭から最後まで観ている人をぐいぐいと引きつけるストーリー展開もすごくよかったです。
内容が現実離れしていたために、わずか40年くらい前の出来事とは思えないくらい昔の話のようにも感じられたのですが、その現代との時間の距離感がわかりにくいところも、物語に含みというか奥行きを与えていたような印象を受けました。


わたしはDJをやったこともなければ人前で話すのもさほど得意ではないのですが、でも情報発信をする気持ちよさというのはとてもよく分かります。いま、こうやってインターネットをとおしてさまざまな人に向けていろんなことを書いていますが、日記というか日常の備忘のために書いているという一面と、誰かに自分の書いたものを読んでほしいという欲求を満たすために書いているという一面があります。
これは承認欲求というらしいのですが、DJをやっているメンバーもそうやって自分の好きな音楽を流すことで人々から認められたいという気持ちがあったことはとてもよく理解できるんですよね。程度の差こそあれ、わたしもよく感じることです。


そんなふうに自分たちの居場所を作り上げてきたメンバーが、ラストでその居場所を身をもって確認することになるのですが、そのシーンの爽快感はとてもすばらしかったです。最近ここまで明確なハッピーエンドというのを観ていなかったので余計そう感じました。


そういえば、この作品は2010年1月9日から2週間限定でMOVIX宇都宮で上映されるそうです。

サンシャイン・クリーニング」のときもそうでしたが、MOVIXで観られるのが分かっていれば公開されるのを待ってたのになあ...。
とても残念です。

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