「僕の初恋をキミに捧ぐ」見たよ


医師を父に持つ少女・繭(井上真央)は、父の病院で入院生活を送る少年・逞(岡田将生)と出会う。互いに恋心を抱き始める2人だが、繭は逞が重い病気により“20歳まで生きられない”ことを知る。しかし幼い2人は儚い未来に向けて「大人になったら、結婚しよう」と約束をする。時が経ち、一途に逞を愛し続ける繭に対し、自らの余命を自覚した逞は恋心を封印し繭を遠ざけようとする。そしてその間にも、逞の病状は進行していく。運命のタイムリミットが近づく中、思いもよらぬ知らせが二人に届く――。

『僕の初恋をキミに捧ぐ』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。初日初回を観てきました。


難病ものは好きじゃないと言っていたくせに、「私の中のあなた」に続いて今月二本目となる難病系(そんな系統があるのかどうか分かりませんが)作品を鑑賞しました。原作は未読ですが、少女マンガっぽい展開や「こんな奴いねーよw」というシーンが結構あって思わず苦笑いをさせられましたが、そういったお決まりも含めてとてもいい作品でした。井上真央がどんなシチュエーションで土下座するのかという、ただその点だけに興味をもって観に行ったのですが、そのシーンになる頃にはもうそんなことはどうでもよくなっていました。
ラストまで一気に引っ張られるように見入ってしまいました。


この作品についてすごく感じたのは、記憶に残るシーンが多かったということです。
始まって早々の「お医者さんごっこ」で逞のパンツまで脱がそうと張り切る繭の本気っぷりには正直ドン引きでしたし、鈴谷のあの自称イケメンキャラには呆れるのを通り越して大爆笑してしまいましたが、それ以上に映像の見せ方がすごく魅力的なんです。
保健室で夕日が逆光で入ってきている中で戯れる逞と繭の姿はとてもきれいだったし、照が死んでしまったあとに逞が空を見上げるシーンでは、底が抜けてしまった逞の気持ちのように透きとおる青さの空がとても印象的でした。
場面ごとの見せ方がとてもうまくてついつい作品の世界に引き込まれてしまったというのがこの作品に対する感想です。


期待がなかった分、余計によかったと感じるのかも知れませんが、自分が好きなジャンルじゃないと食わず嫌いしなくてよかったなとは思います。予告の土下座シーンに感謝しなくちゃ。


(追記)
そういえば帰ってきてから知ったのですが、原作って「僕は妹に恋をする」のスピンオフだったんですね。
原作比較は出来ませんが、映画は断然こっちの方がよかったです。


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