ゴールデンウィークに山形に遊びに行ったときに4本の映画を鑑賞したのですが、このうち3本を山形フォーラムで鑑賞しました。
3本いずれも宇都宮では観られなかった作品でしたし、いずれの作品も非常にすばらしい作品ばかりでしたのでとてもたのしい時間をすごすことが出来ました。
わたしが学生の時分は、山形フォーラムは街中にある映画館でした。とは言え、6年も山形に住んでいたのに一度しか行ったことがないくらいなじみのうすい場所だったので当時の思い出はまったくありません。あー、あったなーくらいの印象だけです。
映画館は3年前に今の場所に移ったようで、2年ほど前に久しぶりに山形に行った時に元々パチンコ屋だった建物がまるまる映画館になっていたことにとても驚いたのをよく覚えています。
個人的な思い出としては、この場所にあったパチンコ屋にアルバイトの申し込みをして採用されたのですがバイト初日の前日に「やっぱり来なくていい」と電話で断れられたことがとても記憶に残っています。理由を聞いたら「バイトを取る必要がなくなった」ということで、何だかよく分からないままなかったことにされたのです。
なんてこんな私の思い出はどうでもよいのですが、とにかく学生時代には映画にまったく興味がなかった私には、フォーラムに何も思い出や思い入れがないというお話です。
さて。
今回山形フォーラムに行って一番感じたのは雰囲気のよさです。それは館内で会場を待つ間に滞在していたロビーの雰囲気もそうですし、映画を観ているときの雰囲気もそうですが、とにかく静かで落ち着いた空気がとても心地よかったです。
実のところ、静かだった理由のひとつとして「入っている人があまり多くなかった」というのも確かにあります。映画の日だったのにあまり人がいなかったというのはちょっと寂しい気もしますが、それでも一緒に鑑賞した20人ほどの人たちの鑑賞マナーのよさからも映画が好きな人が来ているんだなというのはとても感じられました。
そして映画館でもイベントを定期的に行っているようで、昔の映画を結構な頻度で上映したりして集客にも力を入れているようでした。加えて、人数限定で一年間映画を1000円で観られたり、その他イベントに参加出来る会員を募集しているようでした。相当うらやましいサービスなので5月7日からの募集にも応募しようかと思ったほどでした。
そこまでではありませんが、観た時にもらえるポイントカードを次回の鑑賞時に提示すればロードショー作品以外はすべて1200円で観られる*1ということでとてもいいサービスだと感心してしまいました。
全体的にサービスはかなり充実していてうらやましいと感じる点が多かったです。
そしてひとつとても気になったのは、館内の構造が変わっていた点です。
もともとがパチンコ屋の建物だったというのが影響しているのかわかりませんが、とにかく各上映場内へ入る入り口がバラバラと分散していてとても変わってるなあという印象を受けました。残念ながらわたしが鑑賞した3本はすべて2ばんかんと呼ばれるシアターでの上映でしたのでそこ以外のスクリーンがどうなのかはまったく分かりませんが、中はこじんまりとした落ち着ける広さでとても居心地がよかったです。
ここで映画を観て何となく思い出したのは、一年ちょっと前に閉館してしまった「宇都宮テアトル」という映画館です。
上映作品の方向性や観に来ている人たちの雰囲気、そしてスクリーンの雰囲気が何となく似ていて懐かしい気分になりました。なんて、山形フォーラムの方が施設や設備はとても充実しているので似ている何ていうと怒られそうですが、でも映画を観る場所としての雰囲気はとても近いものを感じました。
今年は9月に山形市で行われる「日本一の芋煮会」にも行きたいし、10月にはドキュメンタリー映画祭もあるのでそれも観に行きたいと思っています。全部に行くのは無理かも知れませんが、ぜひまた山形に行った時にはフォーラムに映画を観に行こうと思います。
今度は別のスクリーンで映画を観られますように。