ハロウィン


学校でも家でも疎外され、一人ぼっちの少年・マイケル(ダエグ・フェアーク)は、10月31日のハロウィンの夜、不気味なマスクを被り、かわいがっていた妹を残し、家族を惨殺する…。17年後、異様な身体へと成長したマイケル(タイラー・メイン)は、収容された精神病院を脱走し、妹の姿を求めて故郷をさまよう。そしてハロウィンの夜、マイケルはあの呪われたマスクを再び被り、穢れなき怪物と化す――。1978年にジョン・カーペンターによって発表されたホラー傑作『ハロウィン』('78)を、ロブ・ゾンビが現代版にリメイク。

『ハロウィン (2007)』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
「たしかにホラー映画が観たくて観に来たんだけど、ここまですごいのが観たいとは思ってなかったよ...」と思わず泣き言を言いたくなるほどおそろしい作品でした。これ本当にヤバいです。R-15なんてなってるけど、これをわたしが16歳の時に観せられたら間違いなく失禁してるか、途中で映画館から逃げ出しています。こんな作品を作ってしまう人たちは本気でどうかしてると思います。
R-15じゃダメだとして、じゃあどのくらいの年齢からだったら見せても大丈夫なのかと考えてみました、ひとまずR-30とか40くらいだったらいけると思います。ただし、あまり高齢の方に見せるとあまりに衝撃的で一気に昇天してしまう恐れもあるので60歳以上にも見せない配慮は欲しいところです。


なんて冗談ですが、とにかくうかつに観てしまったことを後悔してしまうほどの恐怖にまみれた作品でした。夜に1人でトイレに行けなくなるくらい怖かったです。


ひとつ誤解しないでいただきたいのは、この作品はただの殺戮映画でないということです。
仮面を被った怪物が人々を殺して回るという点については20年ほど前に話題になった「13日の金曜日」がとても近いです。あの作品を観たことがある人であれば、個々のシーンの強烈さはあの作品をもう少し過激にしたものだと言えばこの作品の強烈さが分かってもらえると思います。そのくらい強烈に視覚に訴えかける怖さがある一方で、それ以上に怖いのがこの殺人鬼マイケルは一見普通の子どもだったという点なのです。
母親とのやりとりではまったく普通の子どもらしさを見せておきながら、その直後に何の躊躇もなく家族を惨殺してしまうという異常なとも言える残忍さを見せつけます。もうね、このギャップが本当に怖いのです。肩まで伸びている長いブロンドの髪がまるで女の子のようであり、また丸顔でやさしげな容姿であることもあって周囲の人からバカにされ続けたマイケルが突如として牙を剥くその恐ろしさといったらとてもまともではいられません。普通に見えた人が突如殺人鬼に変わるという恐怖はものすごい威力です...。


これはかなりあとを引きそうだなあ...。


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