これがこわいんだよなあ

イオンが発表した60店舗の撤退戦略が、地方都市を揺さぶっている。その中心は、不振を極めるジャスコなどの総合スーパーだ。核店舗の閉鎖は、ショッピングセンター(SC)の撤退に直結する一大事だけに、地元への影響も計り知れない。撤退騒動に揺れる街の今を追った。

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騒動の起きている例として、山形県の庄内にある「イオン三川ショッピングセンター」が取り上げられていました。
きっとこの60店舗に自分の街のイオンが含まれているかどうか心配な人というのは少なくないんじゃないんでしょうかね。あまり多くの例を知りませんが、秋田市の御所野なんかはイオン近辺をニュータウンとして開拓して売り出してきたのですが、これでイオンがなくなったらとても不便になってしまうんじゃないかと思います。山形市はわたしが学生の時に大きなジャスコが2店舗進出してきたのですがその影響で街中のデパートが軒並み撤退してしまいました。これでジャスコが無くなったらとても寂しいことになるんじゃないかと思ってしまいます。


上記の2例は住んでいた当時の状況をベースに考えているので、今はもう状況が変わっているかも知れませんが、それでも大型店があると雇用で個人が潤い、法人税で町が潤うというメリットがあります。理由はなんであれ、それがなくなってしまうことというのは個人にとっても行政にとっても死活問題なんですよね。お店の規模が大きければ大きいほど依存している部分もまた大きいでしょうし、それがごっそりなくなってしまうことを考えるとこの騒動という表現は決して過剰ではないと思うのです。


じゃあ、どうすべきなのか。
わたしはその土地に住む人たちが自分たちで新しいものを作り始める時期なんじゃないかと思うのです。もしその土地が本当に好きであれば、自分たちで何かを企画して自分たちで盛り上げる。そういった企画力と行動力が求められる時期に来ているのだと思います。
言うは易しの放言なのは自覚していますが、地域の活性というコア部分をアウトソーシングしている以上はこういったリスクは常につきまとうし、そのリスクを排除するためには地域自身がその役とそれに伴うリスクを背負うしかないんだろうなというのがわたしの考えです。


とても難しい問題ですが、地方に元気がないいまだからこそ、地域活性というのはやりがいのあることじゃないかなと感じました。
こんな事態をやりがいがあるなんて不謹慎な言い方でとても申し訳ないのですが、この記事を読んでの率直な感想です。