世界最速のインディアン

バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)、63歳。伝説のバイク“インディアン”とともに、世界最速〜時速300キロの世界に挑む!どこまでも型破りで、愛すべき永遠のバイク少年の物語。1962年、バート・マンローが初めてボンヌビルの塩平原(ソルトフラッツ)に挑戦した実話を元に、ニュージーランド出身のロジャー・ドナルドソン監督が30年間あたため続けた企画を映画化。

『世界最速のインディアン』作品情報 | cinemacafe.net

わたしにとってアンソニー・ホプキンスと言えばレクター博士であり、しょうじき一切の冗談を抜きにしても怖くて苦手だなーというイメージがありました。そんな怖いからという子どもみたいな理由だけでわたしはいままで彼の作品を避けてきましたが、それでもどうしてもこの作品だけは観ておきたいという気持ちが抑えられず、覚悟を決めて鑑賞しました。結果からいうとこの作品でのアンソニーは全然怖くなくて(いまにして思うと当たり前ですが...)、そのあまりの好々爺ぶりに今まで抱いていた印象が180度変わってしまうほどでした。もー、こういう爺ちゃんすげーいいです。
作品の方向性としては、スピード狂の爺ちゃんが長年の夢をかなえるというストーリーを軸にして、ニュージーランドからボンヌビルへの道中でさまざまな人たちと出会って交流を繰り広げるロードムービーという味付けがされていますが、作品全体に満ちているバートに対する優しさと、周囲と常に対等に向き合って未来を切り開こうとするバートの強さがとてもよかったです。


老いても夢を追うその姿にとてもグッときました。