落下の王国


舞台は1920年代の病院。映画のスタントマンをしていたロイ(リー・ペイス)は、撮影中の事故により半身不随になり、自暴自棄になっていた。そんなある日、彼は同じ病院に入院中の少女・アレクサンドリア(カティンカ・ウンタルー)と仲良くなり、6人の勇者たちが悪と戦う冒険物語を話して聞かせる。そして彼はその物語を語るうち、自殺するために少女を使ってモルヒネを手に入れようと企てる。その場しのぎで作った寓話は、予想外に少女と青年の唯一無二の物語となり、驚きと輝きに満ちた壮大な叙事詩となっていく…。

『落下の王国』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
予告も何も観たことがなかったのですが、タイトルを聞いただけでぼんやりとですがとてもおもしろそうな作品だという印象を受けました。そして実際に観てみたらこれがもう予想以上にものすごくおもしろかったです。ふとしたことから口から出任せの作り話を始めたロイと、その寓話に魅了されて続きを聞きたがるアレクサンドリア。寓話の世界観に神秘性/具体性が増していくことで2人が徐々に話の世界に没入していくようすがとてもおもしろく、この寓話の結末と現実世界がリンクしてたどりついたラストはとてもよかったです。


それにしてもこの作品の映像はすごい!!
寓話の世界の映像はとにかく圧巻のひとことで、荒野や大海原の中にたたずむ勇者たち、というシーンがいくつかあったのですがもうそのいずれも見惚れてしまうに十分なほどに美しく、そして雄大。さらに、ゾウが海を泳いで渡るシーンや原住民たちが踊り狂うシーンはいったいどのようにして撮ったのだろうと思わずにはいられないほど強い印象を残しました。このふたつのシーンは特に大好きだなー。

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