会長になったものの、会社が心配で相変わらず多忙な毎日を送る一之助(三國連太郎)。一方、相変わらず会社よりも釣りが命、元気が取り柄の伝助(西田敏行)。ある日、伝助に思わぬ危機が訪れる。会社の健康診断にひっかかったのだ。そして、胃カメラを飲む、飲まないで大騒ぎし、担当の総務部・河井波子(常盤貴子)を困らせてしまう始末…。そんな波子の窮地を助けたのが、親の七光りを嫌う大企業「高田製薬」の御曹司で、伝助の新しい部下・高田大輔(山本太郎)だった。再検査の結果、食生活を正すようにとの診断を受け、一安心の伝助は晴れて大分県へ社員旅行に出発することになった――。ゴールデンコンビ、ハマちゃん&スーさんが贈る、国民的人気シリーズ第21作目。今回の舞台は、大分県。
『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』作品情報 | cinemacafe.net
MOVIX宇都宮にて。
国民的人気シリーズという呼び名もだいぶ板についてきた当シリーズですが、実は金曜ロードショーなどで放送しているときしか見たことがなくて映画館で観るのは今日が初めてでした。
いつも観に行く映画よりも家族連れや年配の夫婦が多く来ているようで、始まる前から場内はとてもにぎやか。そして映画が始まったあとはその楽しさに終始笑いっぱなしでこれまたとてもにぎやか。他の作品だったら、いくら楽しくてもあれだけにぎやかになってしまうと絶対にうんざりしてしまいそうなのですが、この作品についてはあの観客側の盛り上がりがないと逆にさみしいと感じてしまう気がするのです。みんなで浜ちゃんを見ているというあの雰囲気がすごく楽しくて嬉しくて、もーホントによかったです。ワイワイと騒がしい中で見た方が楽しいというのは、いい意味でテレビ的な作品なんだろうなと感じました。
この作品を観ていてあらためて気付いたというか感心したのは、期待を裏切る展開というのが一切無いんですよね。
もう最初から最後まで観ている側が期待したとおりに展開し、観ている方は安心してそれを楽しむことが出来るのです。この安心感こそがこの作品のかもしだす魅力を支えるもっとも大きな柱であり、わたしはその徹底したつくりに感心を超えて感動してしまいました。ドキドキしないと飽きられるんじゃないかとか考えていた自分の思慮の浅さが恥ずかく感じられました。
ひとつとてもおもしろかったのは、スーさんの後継者問題が浮上してきたラストです。
派遣の扱いやセキュリティについて社内に問題があるというレポートを読み、社内に問題があることを認識したスーさんは現社長ではない他の後継者を据えて自分は引退したいと考えるのですが、その後継者として考えている人物(上記のレポートを書いた人物なのですが)がとてもおどろきの人選なのです。これホントに次回作は大丈夫なの?と不安になってしまうのですがでもそうなってしまった場合も見てみたいなと思わずにはいられません。次作に向けてかなりすごい前振りだな...。
来年公開の続編がいまから楽しみです。
[追記]
竜ちゃん...。
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