予知夢

予知夢 (文春文庫)

予知夢 (文春文庫)

深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第二弾。

予知夢/東野圭吾/著 本・コミック : オンライン書店e-hon

探偵ガリレオに続く第二弾。これを読んだのでもう映画はいつ観ても大丈夫*1
さっそく今日の夜にでも行ってこようかな。


さて本書についてはもう細かい感想など書く余地というか必要などなくて、前作同様とてもよくまとまった非常によみやすくおもしろい作品でした。どんな不可解な現象にも理由がある。そう公言してはばからない湯川の推理の冴えっぷりや、徐々に湯川の世界観に感化されていく草薙の変わりようが非常によくて、もう10年前から読み続けているシリーズのような信頼感を感じずにはいられません。このおもしろさはいったい何事かと思ってしまうほど −いうなれば見事としか評しようがないのですが− 安定感が感じられます。


後半は読み終わるのが寂しく感じられるほど、この作品の世界観にはまりこんでしまいました。
残るは一冊だけかー。映画観た後に大事に読むぜ。

*1:ってガリレオの特別番組を観終わったときもそんなことを書いてた気が...