- 作者: 湯本香樹実
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03/01
- メディア: 文庫
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人の死について興味を抱いた3人の少年、木山諄、河辺、山下らは、近所に住む変わり者の老人・喜八に目をつけ、彼がどんな死に方をするかを覗こうとする。 3人に気づいた喜八は、最初は怒り出すが、やがて彼らはうち解けはじめ、男の子たちは老人の草むしりなどを手伝う仲になる。
夏の庭 The Friends - Wikipedia
「おくりびと」を観ていたら、どうしてもこれが読みたくなったので再読しました。
死に興味をもった少年3人が近所で1番死にそうな老人を監視するというなんともえぐい話なのですが、それを少年たちと老人の心の交流として描き、その結果として少年たちに死に対する答えを見つけさせるというのは何だかすごい演出だよなと感じました。
あとは細かい言い回しもすごくうまくて、わたしが同じことを感じていたのにうまく言語化出来なかった事がとてもうまく言語化されていて感心してしまいました。メモったのでこれからは使わせてもらおうと思います。