- 作者: 与謝野馨
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 新書
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現役政治家であり、先日まで官房長官を務めていた与謝野さんの著書。
政治家がどのように考えて行動すべきなのかという自身の信念や、戦後の政治の歴史についてなどとても分かりやすく書かれていて面白かったです。
特に、「例え批判を浴びる事が分かっていたとしても言うべきことは言わないといけない」という言葉はとても頼もしいなと感じました。
書かれていた内容のうち、印象に残っている部分をまとめると以下のような感じになります。
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- 批判を受けると分かっていても言うべきことは言う
- 肝心な時には人に相談しない
- 与党には与党の仕事があるのだから選挙ばかりに目を向けるべきではない
- 負けるのであれば少しずつ負けるのではなく、やるべきことをやった結果として思いっきり負けるべき
- 野党の仕事は政権奪取を目指すことでよい
- 政治家は「肝心な時にものをいい、肝心なときに行動できること」が一番大事
- 無駄を省くだけでは解決しないことを理解する
特に「肝心な時には人に相談しない」というのはすごくいい考えだと感心しました。人生を左右する大きな決断こそ、誰かに相談せずに悩みに悩んで決めるべきであり、またそうすることで自らが決めたこととしてその責を負う覚悟も出来るのだと思います。
これだけでも覚えておきます。
現役の政治家の方の著書としては、安部元首相の著書である「美しい国へ」と麻生さんの著書である「とてつもない日本」は拝読しましたが、そのどれよりも面白かったです。