![夜のピクニック 通常版 [DVD] 夜のピクニック 通常版 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51EIyb0hlrL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2007/02/23
- メディア: DVD
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高校生活最後の歩行祭。甲田貴子(多部未華子)はひとり密かに賭けをしていた。これまで会話を交わしたことのない、同じクラスの西脇融(石田卓也)に話しかけるということ。そんな簡単なことができない、親友にも言えない秘密の理由が貴子にはあった。それは2人が異母兄弟であるということ。しかし、周りの友達は貴子が融を好きなのではと勘違いしている。行動に移せぬまま時は過ぎ、残された時間はあと20キロ…。第2回本屋大賞受賞、“新作にして名作”と称される、恩田陸による永遠普遍の青春小説、待望の映画化。24時間80キロの道のりを1,000人で一緒にひたすら歩き通す伝統行事「歩行祭」を舞台に、高校生活の特別な1日を描いた青春映画。
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/14208/
高校最後の歩行祭を舞台にした作品。
普段は話しかけられないクラスメートにこのイベントに乗じて話しかけたい、と言う発想がかわいくいいなあと感じたし、その話しかけるまでの長くそして楽しい道中が非常に楽しい作品でした。
本当に冗談抜きで10代の頃に感じていた感情や想いがわきあがってくるのを感じました。まさに青春映画。すばらしい作品です。
そういえば私の高校でもこれと似たようなイベントがあったなあと思い出しました。
私の通っていた高校は文化系イベントと体育会系イベントを毎年交互に行っていました。
文化系イベントとはコンサートを観に行ったり舞台を観に行ったりするイベントで、体育会系イベントはこの作品の歩行祭のようにひたすら長距離を歩くというものでした。
高校は3年間ですので、一年交互でイベントを実施するとなると文化系か体育系のいずれかは一度しか経験出来ない計算になります。私が入学した年はちょうど文化系イベントの年だったので、私は文化系イベント2回と体育会系イベント1回を経験したのです。
学年 | イベント内容 |
---|---|
1年生 | 何かの舞台 |
2年生 | 男鹿方面に20kmくらい歩く |
3年生 | 寺内タケシとブルージーンズのコンサート |
正直言うと1年生と3年生の時のイベントはどっちがどっちかあまりよく覚えていませんし、そもそも舞台と書きましたがどんなものだったのかさっぱり覚えていません。どうせいくら考えても思い出せないので、F組のGがそのうち補足してくれると信じてそれを待つことにします。
さて。この2年生の時の体育会系イベント(以下歩行祭)の事をちょっと思い出してみます。
私が通っていた高校は秋田西高校というところでして、秋田市ではなく天王町*1というところにありました。周囲は防砂林に囲まれていてとても自然豊かな場所にある高校でした。すばらしい立地です。
この歩行祭は、防砂林を通って海に抜けて海沿いをひたすら男鹿方面に向かって歩き、男鹿市に入る直前くらいでUターンして学校まで戻る(ただし往路と復路は別々の道を通りました)というルートでした。
途切れそうな記憶を辿った限りではこんなルートだったと思います。ちゃんと図ったら19〜20km弱でした。
周囲の人々は男鹿方面に歩いて行く事を楽しんでいたようで、はたから見ていると本当にピクニックのようだったのですが、実を言うとこのルートは私の通学路とほぼ丸かぶりでして、私としては学校と家を余計に一往復させられた...くらいの気分でした。
とは言っても、やはり友達と一緒に話しながら歩くと言うのはそれはそれですごく楽しくて、道端にある全てを案内して回りたいような気分だったのは覚えています。
楽しいことを共有できた人とはその瞬間すごく繋がった!!と感じます。楽しさが伝播してきてそれだけで分かり合えると言うか、何かピピッと通じ合えるのです。
対して、辛いことを乗り越えるという部分を共有出来ると楽しさ以上に戦友に対する感情のような非常に硬い結束/仲間意識が生まれます。
この歩行祭というイベントは「友達と一緒にいる楽しさ」と、「大変さを乗り越える」という2つが友達との関係性を深めてくれるイベントだと思います。当時は全然そんなこと思わなかったけどね。
こんな私の高校時代の記憶とリンクしたというのもあって、とてもぐっとくる作品でした。
レンタルで観たんだけどこれはちゃんと買おうと思います。
公式サイトはこちら