軍事政権の暴挙に世界から注目を集めるミャンマー。軍による少数民族への迫害が激化する中、ランボー(シルヴェスター・スタローン)は一線から遠ざかり、淡々と日々を生きていた。そんなある日、彼は少数民族を支援するボランティア団体の女性、サラと出会う。彼女の真っ直ぐな情熱にうたれたランボーだったが、数日後、ランボーに届いたのはサラたちが軍に拉致されたとの報せだった…。救出のために雇われた最新装備の傭兵部隊に、手製のナイフと弓矢を手にした1人の男が加わった。遂に、ランボーは戦場への帰還を決意したのである。そしていま、ランボー最後の戦いが幕を開ける――。前作から20年、スケールアップして再び帰ってきた、『ランボー』シリーズ第4作目。
『ランボー 最後の戦場』作品情報 | cinemacafe.net
TOHOシネマズ宇都宮にて。
20年ぶりのランボー最新作!! と勢い込んでみましたが、恥ずかしながら過去の3作品は全部観たことがありません。そんなわけで私にとって映画館で観るのは最初で最後になるランボーを観て来ました。
で、観終わっての感想は凄過ぎるという一言に尽きます。いや、戦地であるミャンマー自治区を舞台にした作品なのでそれなりの描写があるのは覚悟していましたが、ここまでリアルに戦争中の虐殺を描いた作品だとは予想していませんでした。
地雷を使用すれば人が木っ端微塵に飛び散り、ハンドガンを使用すれば頭が飛び散る。ナイフを使えばクビチョンパ。さらに、冒頭で流れたのはたぶん本物の戦争写真ではないかと思うのですが、頭や手足など体の一部が無い人体の映像がゴロゴロ出てきてかなり参りました。
もともと、観る前にこの作品に対して抱いていた印象は「外的な暴によって追い詰められたランボーが圧倒的な力で仕返しすることにカタルシスを覚える作品」だと思っていました。だから前半気分が悪くなるようなシーンが続いたとしても、後半の盛り返しですっきりできるのではないかと勝手に思い込んでいましたが、結局そんな盛り返しはなく、どんよりとした気分のまま終わりを迎えることになりました。
結局のところ、戦争がテーマである限り、ランボーがどれだけ活躍しようともそこにカタルシスは感じられるはずがないんですよね。残酷なシーンとランボーの乱暴っぷりに感心して映画館を後にしました。
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