ONCE ダブリンの街角で

宇都宮テアトルにて。
今回で3回目の鑑賞となった本作品。昨年は3回以上見た作品はありませんでしたので、本当に久々のことです。さらに、チケットを買うときに「これで3回目ですね」と言われてちょっと驚きました。まさか覚えていただいているとは...(笑)


もう作品自体については書くことが無いのですが、3回目にして気付いた事が一つとサントラ買ってから初めての鑑賞だったのでその点について感じたことがあったのでその感想を一つ書こうと思います。


まず気付いた事について。
マルケタの家族はチェコからの移民なのですが、マルケタのお母さんは英語があまり話せず、ほぼチェコ語で会話をしています*1
グレンが初めてマルケタの家に遊びに行き、ご飯をご馳走になるシーンがあるのですが、その時にグレンはお母さんに「ハンサムね」と褒められたお礼にありがとうという言葉をチェコ語で返すシーンがあるのです。
# ちなみにありがとうはděkuji(ディッケと聞こえました)と言うそうです


そんなやり取りがあったので「ありがとう」==「děkuji」というのがすごく耳に残り、その後のとあるシーンで出て来たときには字幕が出なかったのですが、「ありがとうって言ってんだな〜」と何となく分かったのです。
最初は字幕も出ないので何を言ってるのか分からなかったのですが、ちゃんと見ていれば何を言ってるのか分かったのか〜と感心しました。


これでチェコの人に命を助けてもらったとしても、ちゃんとお礼が言えます。よかったよかった。


もう一つ、サントラを買って気付いた点について。
先日このサントラを買って毎日聴いているのですが、映画を見ていたときよりも音がきれいだし途中で止まったりしないのですごく聴きやすくなっているはずなのですが、どうも収まりがよくないのです。映画を見ていた時に感じた感動に近い興奮が全然沸いてこないのです。
いい曲だと勘違いしたのかと思ったのですが、でも今回また作品を見てみると、やはりどれもいい曲だし、何度でもいつまでも聞いていたいと感じるのです。


それで分かったのは、この楽曲は映画の一部として初めて活きるのだという事です。


道端できれいに花を咲かせている野草を自宅に持ち帰っても、決してその美しさは持ち帰れません。それはその場所にあって初めて放てる美しさなのです。サントラの出来については全く悪いところがないのですが、映画としての完成度が高過ぎるが故にサントラとして音楽だけ抜き取るというのが出来なかったのです。


こんなにも魅力溢れる作品にはしばらく出会えないかも知れないと感じるほどの素晴らしい作品でした。
再上映してるとこ見つけたらまた見に行こう。


公式サイトはこちら

*1:本編中では字幕が出てきます