PEACE BED アメリカVSジョン・レノン


世界中を席巻したロックバンド「ザ・ビートルズ」のメンバーとして、数多くの名曲を世に残したジョン・レノンベトナム戦争時には、当時の米国政権によって国外退去命令やFBIにより盗聴などの露骨な攻撃を受けながらも、歌によって反戦と平和を訴え続けていった彼は、多大なる影響力を持っていた。そんな彼のパートナーであるオノ・ヨーコはじめ、当時親交のあった関係者の貴重な証言、また敵対関係にあった当時の政府高官やFBI捜査官らの衝撃的な告白をもとに、ジョンの反戦活動家としての側面を描く。そしてジョンが凶弾に倒れた1980年12月8日に隠された真実が明らかとなる。

『PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮テアトルにて。
平和を求めて活動を続けたジョン・レノンの姿を映画としてまとめたこの作品。観る前は「ビートルズの人」くらいの印象しかありませんでしたが、頑なに信念を貫き通す彼の生き方が非常にかっこよくてグッときました。


この作品を見てすごく感じたのが、彼が音楽として表現したことは自らの人生そのものだったという事です。反戦を訴えたせいでアメリカを追放されそうになっても、歌い続ける事で闘い続けるというのは決して楽な選択では無かったはずです。それでも彼は表現し続けたというその選択はとてもかっこいいなと感じるのです。


今まで彼の歌にそんな時代背景があったなんて考えた事もなかったし、まして彼のそういった想いが詰まっているなんて想像した事もありませんでした。知った今となっては逆にこういった背景を知らないという事は彼の楽曲を表面的にしか知らないという事ですし、きっと今でも私の知らない何かが詰まっているんだろうなと思います。


物事は一面的に見ているだけじゃ分からないなんてのは今更改めて言う事ではないのでしょうが、その事を痛感した作品でした。


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