たった一滴の血液によって感染し、瞬時に凶暴性を引き起こしては見境なく人間を襲いだす新種ウィルス“RAGE”。ロンドンに蔓延し、発生してから28日後にイギリスは崩壊。11週間後に米軍がイギリスへ上陸し、18週間後にはRAGEは根絶されたと宣言される。やがて24週後、イギリス国民は都市の再構築を始めた。しかし、誰に知られることもなくRAGEはあるひとりの体内に潜伏していた。そして28週後、再び目覚める日がやってくる…。
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/20298/
MOVIX宇都宮にて。
未知のウィルスによって人々は理性を失い、狂気に満ちていくという、どうひいき目に見ても心臓によくなさそうな作品。ただ、それにしたってこの作品の怖さは尋常ではありません...。途中、突然襲われるシーンがあったのですが、あまりに予想外だったので驚いて座席の後方にちょっと飛び退いてしまい、頭をぶつけてしまうという非常に恥ずかしい思いをしました。そのせいで後ろのおじちゃんがびっくりして「おぅ...」とか言ってるのが聞こえてきました。じいちゃんごめんよ。。。
これ、何でこんなに怖いんだろうと考えてみたのですが
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- 少しでも感染したらあっという間にゾンビの仲間入り
- 感染した人たちの動きがやけにキビキビと速い
この作品の感染者をゾンビと言っていいのか分かりませんがとりあえずそういう事にしますが、このゾンビたちはとにかく動きが速いし、そして感染力が異常に高いので襲われたら最後、まず助からないだろうというのが説明されなくても自然と理解し、覚悟が生まれます。
対して。
例えばゾンビ3Dに出てくるゾンビなんてのは蹴っ飛ばされると簡単に吹っ飛ばされてしまいますし、場合によっては女の人に男二人がかりで襲い掛かっても体よくかわされて終わりだったりとそのヘタレっぷりには愛着すらわいてきます。動きも緩慢なので、追いかけてきたとしてもよほどの事がない限りまず追いつかれることはありません。緊迫感よりもゾンビと戯れていると言っても決して過言では無いと思います。
だからと言って「アイ・アム・レジェンド」のゾンビのように過剰に能力が強化されているわけではなく、単純に理性が壊れた結果として異常性が剥き出しになっているだけなのが妙にリアル*1に感じられるのです。全速力で逃げてそれを追いかけるシーンなんてのは、正に変態に追いかけられる普通の人の図になっていてなかなか見応えがありました。
面白かったと言うのは語弊がありますが、非常に楽しく拝見しました。
この作品は、いきなり続編シリーズ*2第三弾になりますが、これまた前作不要の分かりやすくて楽しめる作品でした。これだけ見る映画が全部面白いと、私の選択眼も少しは磨かれてきたのかなと勘違いしそうになります。
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