ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ


平凡な高校生、山本陽介市原隼人)の前に現れた制服の美少女・雪崎絵理(関めぐみ)。彼女が夜な夜な戦うのは、チェーンソーを振り回す不死身の大男。何のために戦っているのか分からない。が、「とにかく奴を倒さないと世界に希望は無い」らしい。目的の無い青春の日々を埋めるように“チェーンソー男”との戦いに没頭していくふたり。「彼女を守ってカッコ良く死ねるなら、それでオールオッケー!」思う陽介と、絵理との距離は、日常と非日常の狭間で次第に近づいていく。しかし陽介の想いとは裏腹に、チェーンソー男との戦いは非情な最終戦に突入しようとしていた…。

『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
チェーンソーを持った男と毎夜闘う女子高生と、かっこいい死に方をするためにその子を救って命を落としたい男子高校生がそれを手助けするという、よく分からないストーリーのこの作品。でも最後まで見た感想はそれほど悪くないというよりも結構キレイにまとまってて面白かったです。


ストーリーはうまく言及出来ないので今回は出演者について。


まず闘う女子高生を演じていた関さんについてですが、「アヒルと鴨のコインロッカー」の時や「包帯クラブ」の時と同様に、気が強いんだけどふとした瞬間に隙を見せるようなキャラクターは彼女自身のイメージと非常にマッチしていてよかったです。


それと女子高生を助ける男子高校生を演じた市原君については、良くも悪くも過去の出演作と全く同じだという印象を受けました。ヘタレな高校生役ですから、ヘタレ大学生・社会人を演じた「虹の女神」と同じというのはある意味しょうがないのかも知れませんが、少々残念でした。


作品全体としては非常に面白かったのですが、一点どうしても気になったのがストーリーの構成。
始まってしばらくは笑っていい作品だと思っていたのですが、途中からこれはいい話にしようとしてるのかも知れないと感じる微妙*1なシーンが増えてしまったせいで、前半の笑えるシーンがチープな印象として残ってしまいました。笑いあり涙ありというのも作品によってはありだと思いますが、それは適度なバランスで構成されて初めて成り立つものですから、前半にかなり悪ふざけしてしまったこの作品では無謀過ぎる気がします。


とは言っても上記のとおり、全体としては楽しく見れたので非常に満足しました。

公式サイトはこちら

*1:正直に言うと未だに分からないのですが、多分前半のイメージどおりの笑える作品なんだと思います