ONCE ダブリンの街角で

宇都宮テアトルにて。
これでこの作品を見るのは二回目ですので(一度目の感想はこちら)、今回は全体を俯瞰することで一度目以上に楽しむ事が出来ました。


この作品を見ていて何でこんなに楽しく観れるんだろうと考えてみたのですが、その理由の一つとして、作中の英語が非常に聞き取りやすい点が関係あるんじゃないかと思います。
歌詞もそうだし、マルケタとグレンの会話だって聞いていれば何となく言っている事を聞き取る事が出来るのです。だから聞いているだけでも楽しいし、より一層作品の世界にのめりこむ事が出来るのです。*1
ダブリンがどういう場所なのか、改めてすごく興味がわいてきました。


見れば見るほどまた見たくなる作品だなとつくづく感じました。


[追記]
以降は結末についての記述もありますので、大丈夫な人だけ読んでください。


今回、今作品のサントラを買おうと思って行ったのですが既に売切れてしまっていました。行く前から買う気満々だったので、何か買いたいという衝動が抑えきれず、じゃあという事でパンフレットを買う事にしました。
上映前にかなり時間があったので、早速パンフレットを読んでいたらグレンとマルケタへのインタビューが載っていて、こんなやりとりが書かれていました。

●実は、空港で二人が出会う結末が撮影されていたという話を聞きましたが。


グレン「ああ、最悪のアイディアだったね。ジョンが弱気になったんだと思うな、あれは。みんな、使わない場面だってわかってたのに」


マルケタ「あれが結末になってたら、絶対に間違いよ(笑)」


グレン「ビジネスじゃなくアートを選ぶんなら、二人が最後に出会ってキスするなんてやっちゃダメだ、ってジョンを説得したんだよ。臆病者じゃなく、アーティストになれってね」

実はこの作品を見たときにすごく意外だったのは、グレンとマルケタをくっつけず、それぞれの元嫁や別居中の旦那と寄りを戻すと言う結末になっていたことです。予告や大まかなストーリーから、半分音楽、半分恋愛みたいな映画なのかと勝手に想像していたのですが、100%音楽をテーマにしようという出演者全員の強い想いから作り上げられた作品なんだなと感心しました。


そういえばタイトルがonceだもんね...。

*1:多分、マルケタはチェコの出身という設定なので英語を母国語としていない人の話す英語なので単語が簡単でスラングなんて入ってないからだと思います。