「泣く子はいねーがー」などと大声を上げながら家々を回る国の重要無形民俗文化財「なまはげ」で知られる秋田県男鹿市で昨年大みそか、男鹿温泉郷の旅館がなまはげを招いた際、なまはげに扮した男性１人が女風呂に乱入し、複数の女性の体を触っていたことが１２日、明らかになった。
男鹿温泉郷では毎年、大みそかの夜に周辺２町内会の青年らが宿泊施設などを回っている。事態を受け、温泉郷周辺の町内会長らが協議。問題を起こした町内会のなまはげの温泉郷への出入りを３年間禁止することなどを決めた。
http://www.asahi.com/national/update/0112/TKY200801120063.html
これを読んで、ひどい話だと思う方も多いでしょうが、なまはげ経験者の私から一言申し上げさせていただくとすればそりゃそうなるだろうと思うし、何をいまさら...と思わずにはいられませんでした。
この記事にあるように、なまはげの中の人は町内会のおっさんだったり若いのだったりします。
年も押し迫った大晦日。
なまはげに扮した彼らは夕方からあちこちの家々を歩き回って大騒ぎし、そのあちこちで酒を振舞われたりして歓迎されるわけです。
私も10年ほど前にやった事があるのですが、本当に行く先々でお酒を出されました。当時私は未成年だったので「お酒は飲めないんです」と断ってまわりましたが、段々と断るのも面倒になるくらい勧められたのです。
元々秋田は酒好きの人が多いので、断る理由が全然ないオヤジたちは出された酒は飲み干した挙句おかわりまでしちゃうくらいの勢いで飲んだはずです*1。そんなわけで、このおさわりなまはげも当日はかなりベロベロだったんじゃないかと推測します。旅館に入る前にすでにグダグダになってたはずです。そんな状態のオヤジ達を引き入れておいて理性を保てというのははっきり言って酷なわけでして、そもそも最初から温泉の中に入れんなよと思うわけなのです。
そもそも観光客の方々には「なまはげだ〜」と喜んでいただいてますが、なまはげなんてのは見てのとおり、そもそもが真っ当な存在じゃありません。お風呂に乗り込んで触るくらい平気でしてしまうアウトローな存在こそがなまはげの真骨頂だと思っています。
だから、俺はそんななまはげが大嫌いです。
[参考サイト]
男鹿のなまはげ
*1:見てないので断言は出来ませんが...
