マリア


イエス・キリストの母、マリア(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)。ヨセフ(オスカー・アイザック)との婚約中に彼を身ごもってしまったマリアは、村中の人々から非難される日々を送っていた。ただ一人、夫・ヨセフだけは「神の子を身ごもった」というマリアの言葉を信じ、やがて“救い主”誕生の予言に怯えるヘロデ大王の命で人口調査が始まったのを機に、夫婦はヨセフの故郷・ベツレヘムへと旅に出ることを決意する。200キロという長い旅路には、険しい山道や不毛の砂漠など自然の猛威が立ちはだかり、2人の行く先を阻むが、この過酷な旅を通して、マリアは女性として母として成長し、そんな彼女をヨセフが献身的に支えていく。そしてたどり着いたベツレヘムの小さな馬小屋で、歴史に残る誕生の瞬間を迎える――。イエス・キリスト生誕までの夫婦の物語。

『マリア』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮テアトルにて。
ヘロデの圧制に苦しむ人々が求めた救世主誕生までの物語。広大な砂漠や山を超える旅をしているシーンが多かったのですが、それぞれの映像がとにかく美しくて思わず見入ってしまうシーンが多々ありました。特にマリアがエリサベトのところから帰る途中で流れた収穫後のシーンはすごくきれいで印象深いです。


映像については上記のとおり非常に魅力的なシーンが多くてとてもよかったです。


ストーリーについては基本的に宗教に関わる話全般が苦手なので、マリアが処女のまま妊娠してしまうところで「あー...」という心境になってしまいました。そこまで忠実に描いているのね...。
それと、結婚相手以外の子どもを身ごもったために姦通罪として石打ち(つまりは極刑なのですが)という価値観はやはり抵抗を感じてしまいます。たしかに浮気は許せないけども*1、それを周囲の人々が裁くというのはどうしたって同意も理解も出来ません。そもそもそういった価値観を共有するもの同士が集まるコミュニティが苦手だからなのかも知れません。


そんなわけで、話の内容や舞台設定はちょっと私には厳しかったです。


公式サイトはこちら

*1:そもそも今回は冤罪でしかないのですが