ベオウルフ/呪われし勇者


6世紀のデンマーク。イェーアト族の勇士・ベオウルフ(レイ・ウィンストーン)は、城を襲う怪物・グレンデル(クリスピン・グローバー)を退治するものの、名声と引き換えにグレンデルの母(アンジェリーナ・ジョリー)の誘惑に負けてしまう。やがてデンマーク王の座に就いたベオウルフを、その呪いが襲う…。原作は、8世紀頃に書かれた英国最古の叙事詩「ベオウルフ」。

『ベオウルフ/呪われし勇者 (2007)』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。
1200年以上前に書かれた叙事詩が原作のこの作品。残酷なシーンや痛いシーンが多かったのですが、それらも含めて戦闘シーンがとにかく美しくて見所が多い作品でした。


見所たくさんと書きましたが、中でも特に興味深かったのは、これからグレンデル(城を襲っているモンスター)を迎え撃とうとするベオウルフに、王妃のウィールソーが心配して声をかけたのをこれ幸いとばかりに、彼がいきなり全裸になってしまったことです。唐突に裸を見せられて逃げ帰ってしまうウィールソーがちょっとかわいかったのですが、でも論点はそこではなくて、なぜそこで裸になるのかという事です。
たしかに武器や防具は役に立たないのかも知れませんが、裸になったからといってそれが解決するわけでもありません。そういえば、国王であるフロースガールも酒宴で脱ごうとしていたようですし、どうもベオウルフに限らずまずは脱ぐことから始めるのがこの時代の流行のようです。
# 私も服を着るのが嫌いなので気持ちはとてもよく分かります


主人公がこんなに積極的に服を脱ぎだす作品を見たことがありません。別に見たいとも思いませんが、こういう必要のないところで突然脱がれると意外性があってとても面白かったです。裸の勇者か〜。かっこいいな。


製作スタッフや出演者、はたまた印象が被っているためか、300と比べられる事が多いのですが、私はこれよりも300の方が面白かったです。
ドラゴンとの戦闘シーンはかなり見応えがありましたが、それでも300人が固まって最初の戦闘に挑む300の興奮には比べる余地すら残らないと思います。あらためて300は面白かったなと思います。


さてさて。
この作品を見に行く途中、すごく道が混んでて上映が始まってから(予告編が終わりそうなくらい)中に入りました。途中入場されるのって邪魔臭いなといつも思うので、なるべく迷惑にならないようにそそくさと適当な席に着いて見たのですが、終わって灯りが付いたらあらびっくり。何と私しか居ませんでした。
あんなに気を遣って損した...。
それにしても、たしかに時間帯はすごく微妙でしたがそれにしてもさすがに一人ってのは驚きです。話題作だと思ってましたがそうじゃないのかな。


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