美嘉（新垣結衣）は成績優秀な普通の高校生。長身でイケメンのヒロ（三浦春馬）とひょんなことから出会い、付き合うことになる。しかし、2人の前には、ヒロの元彼女の嫌がらせなど様々な障害が立ちはだかり、楽しいときは長くは続かなかった…。ケータイ小説「恋空」を実写映画化。著者の実体験をもとに、恋愛、友情、家族と、さまざま様々な関係、事件を通じて、主人公の美嘉が成長していく過程が綴られる。
『恋空』作品情報 | cinemacafe.net
MOVIX宇都宮にて。
原作がケータイ小説ということで普通に考えれば絶対に手を出さない作品なのですが、主題歌がミスチルというただその一点を目当てに見に行って来ました。ミスチル効果で見に行った作品は幸福な食卓、どろろに引き続き今年３作目です。
タイトルにもある「空」の映像がとにかく印象的なこの作品。抜けるような青空や泣きたくなるような夕空のシーンは情緒溢れていてとてもよかったです。
ストーリーの内容については、予想どおりというか期待を裏切らない展開が目白押しでして、ケータイ小説を読んだことが無い私がイメージする「ケータイ小説」を地でいくストーリーでした。ネタばれもあるので詳しくは後述しますが、共感や感動を感じる部分は全くなかったし、そもそも意外性もメリハリもありません。上で書いたように、空のシーンはすごくキレイだったし、ヒロが好きだと言ってた川のシーンはどれもすごく美しかっただけに何だかもったいない気がしました。
そうだそうだ。
今回ヒロを演じた三浦君は「奈緒子」の主演(壱岐雄介役)でもあるので気になっていたのですが、表情や声色が豊かな印象でした。「奈緒子」も期待できそうです。
作品全体の印象については、個人的な嗜好で言えばやはり好きにはなれないなと感じました。それでも文化祭や夏休みといった高校時代の一風景を楽しんだりするにはすごくいい作品でした。その部分や風景のシーンはすごく好きです。
以下ネタばれ＋率直な感想なので、未見の方やこの作品が好きな方は読まないで下さい。
この作品の一番の問題点はいろんなことを詰め込みすぎている点じゃないかと思います。
初めての恋人(ヒロ)が出来たと思ったら元カノの陰謀でレイプされ、その後元気を取り戻したところで妊娠(ヒロの子ども)発覚。そしてまたもや元カノの攻撃により流産。そしてヒロとの別れ。数年後に知るヒロが病気を患っており、死に瀕しているという事実。もうね、展開が早過ぎます。いや、早いのもそうだけどいろんな事詰め込みすぎでよねす。さすがに全部無くせとは言いませんが、正直この半分でも多過ぎるくらいじゃないかとさえ思うくらいイベントごとが多いのです。
そもそもレイプなんてされなくても全然ストーリーに影響は無いし、妊娠も流産も以下同文です。こんなの無くてもストーリー変わらなくね？とか思うし、逆にこういったシーンが無駄にある事で安っぽさが際立ちます。
ただですね。正直ここまでは100歩譲って「こういうストーリーもあるよね〜」っていう気持ちも持てました。泣いたり共感したりなんて絶対に出来ないけども、YOSHIなんてこんな話書いてんでしょ？っていう展開なので、まあある意味守備範囲内でした。
けどね。レイプから数週間程度で図書館でイタシてしまうのはさすがにどうなのよと。心の傷とか体の傷ってそんなに簡単に治っちゃうもんなのかと不思議でなりませんでした。さらにその後で妊娠が発覚しちゃった時も「図書館で出来た子どもだから本がつく名前にしようよ」、「そんなの子どもに説明できない〜(はあと)」とか、もう想像もしていなかった世界がそこにはありました。
人生、初めての経験というのは得てして辛いものです。初めてノーカットのAVをいとこの兄ちゃんに見せられた時はあまりのグロさに泣きました。それ以来の大ショック。初めてのケータイ小説なんですから、多少のショックは覚悟の上でしたがやはり衝撃的でした。
公式サイトはこちら
[追記]
ケータイ小説を数行のレスにまとめたのがあったよなあ〜と思って探しました。多分これかな。原作を読んだことはありませんが、おおまかにはこんな感じなんだろうなと思います。
369 おさかなくわえた名無しさん :2007/08/13(月) 21:19:46 id:riZbijhl
やったー携帯小説できたよー（＾o＾）ﾉ───アタシの名前はアイ。心に傷を負った女子高生。モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51089138.html
アタシがつるんでる友達は援助交際をやってるミキ、学校にナイショで
キャバクラで働いてるユウカ。訳あって不良グループの一員になってるアキナ。
友達がいてもやっぱり学校はタイクツ。今日もミキとちょっとしたことで口喧嘩になった。
女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で繁華街を歩くことにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ？自分らしさの演出とも言うかな！
｢あームカツク｣・・。そんなことをつぶやきながらしつこいキャッチを軽くあしらう。
｢カノジョー、ちょっと話聞いてくれない？｣どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
キャッチの男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。
｢すいません・・。｣・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、
チラっとキャッチの男の顔を見た。
「・・！！」
・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを
駆け巡った・・。「・・（カッコイイ・・！！・・これって運命・・？）」
男はホストだった。連れていかれてレイプされた。「キャーやめて！」ドラッグをきめた。
「ガッシ！ボカッ！」アタシは死んだ。スイーツ（笑）
