クローズド・ノート


女子大生の香恵(沢尻エリカ)は、引越しの際、前の住人が忘れていった1冊のノートを見つける。しかし忙しい毎日の中でノートの存在を忘れていた。ある日、万年筆を買いに来た画家の石飛(伊勢谷友介)に香恵は恋をする。しかしそれを相談しようにも、親友のハナは海外留学中で連絡もままならない。さらにハナの恋人からも告白される始末。もやもやした気持ち紛らわすかのように香恵はノートを開くが、そこに挟まれていた1枚の写真にノートの持ち主・伊吹先生(竹内結子)がいた。先生になるのを夢見ていた香恵は、憧れからノートを読み始めるが、やがて“ある真実”をたぐりよせる。それは運命の巡り合わせが用意した切ない真実だった……。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=8073

TOHOシネマズ宇都宮にて。
引っ越した先で見つけた日記を介して香恵や伊吹、石飛の3人が繋がっていくちょっとファンタジーチックなストーリー。全体的に温かい印象を受けるシーンが多く、とてもよかったです。


まずは今話題沸騰の沢尻さんですが、もうどこから見ても普通の女子大生。テレビ出演時とのイメージギャップに悶えてしまいました。作品中の沢尻さんがスイカだとすれば、テレビに出ているときの沢尻さんは塩です、塩。宣伝のために出ていた番組を見てから作品を見ると、彼女の素晴らしさが1.8倍くらいに感じられます。そう考えると宣伝の時の不機嫌キャラはわざとやってるとしか思えません。これだけの演技が出来るという事実、そしてこの映像を撮った周囲の頑張りが強く伝わってきました。
# 手紙には及びませんでしたが、それに順ずるくらいいい演技でした


最初に書いたとおり、ストーリー自体はちょっと現実離れしている箇所もあるのでそこを許容出来るかどうかがこの作品への評価の分かれ目になる気がします。あとは他人の日記を読んでしまったり、あげく人前で朗読してしまうような香恵の神経が分からないという人にはあまり向かないかもしれません。


それにしても「遠くの空に消えた」の時にも感じたのですが行定監督は長いストーリーが好きなのか、はたまた単にまとめベタなのか2時間オーバーの作品が続きます。通常であれば2時間を越えたところでだれてしまいがちですが、両作品共に最後まで楽しく見ることが出来ました。
世の評価と比してみると、私には行定監督の作品を楽しく見る才能があるのかも知れません。
特に今作は非常に楽しみにしていましたが、その期待どおりの作品でした。これはまた見たいと思います。


そうそう。非常に笑ってしまったシーンが一つだけあります。
出来ちゃった結婚をしてしまった香恵の母親をハナ(サエコ)がそれを「かっこいいよ〜」と言うシーンがあり、のっけから噴出してしまいました。まさかこのときは自分がそうなるとは思ってなかっただろうなあ。公開と妊娠発覚の時期がずれててよかったなあと何故か私が安心してしまいました。


公式サイトはこちら



[追記]
またもやこんなニュースが。これはさすがにちょっと拗ね過ぎじゃねw
この舞台挨拶は見に行こうと思ってましたが、これは見に行かなくてよかったです。ニュースからは伝わってきませんが、きっと現地はすごい空気だったと思います。。。


[追記2]
こんなのを教えてもらいました。これは...。