レミーのおいしいレストラン


ここは、フランスの片田舎。ネズミのレミーは天才的な嗅覚と味覚をもち、いつの日か一流のシェフになることを夢見ていた。愛読書は、フランス料理界の偉大なる名シェフ、グストーが著した『誰でも名シェフ』。特にグストーの“誰にでも料理はできる”という言葉が、叶わぬ夢を抱くレミーをいつも勇気づけていた。だが、一族の長である父ジャンゴは、レミーの身を案じて人間の世界に足を踏み入れることを禁じる。ジャンゴにとってレミーの才能は、仲間たちの食物の安全性をチェックする“毒見役”としても重要であった。
 父の戒めを破り、レミーは食いしん坊の兄エミールと一緒に人間のキッチンに忍び込み、テレビでグストー死亡のニュースを知る。ショックで立ち尽くすレミー。その姿を家の主人に見つかったため、一族は暮らし慣れた古巣を追われるが、逃亡の途中でレミーは愛する家族と離ればなれになってしまう。嵐に遭い下水道に流されたレミーは、とっさに持ち出した『誰でもシェフ』を筏代わりにして身を守り、ようやく見知らぬ場所にたどり着く。ひとりぼっちで途方に暮れるレミーは、慰めを求めて『誰でもシェフ』のページをめくる。すると、突然、目の前にあのグストーのオーストが現れ、「過去にばかりとらわれてはいけない。大切なのは未来だ」とレミーに語りかける。ゴースト・グストーに導かれるまま、レミーは屋根にかけあがる…そこは、憧れのパリ!そして、夢にまでみたグストーのレストランは、彼の目と鼻の先にあった。

 パリの高級レストラン“グストー”の厨房は、まるで戦場のような慌しさ。そんななか、現・料理長であるスキナーのもとを、亡き母の紹介状を手にしたリングイニという名の青年が、仕事を求めて、訪れていた。ゴミ処理係が不足していたため、リングイニは即採用決定。しかし彼は、うっかり店の大事なスープを台無しにしてしまう。その一部始終を見ていたレミーは、「お前にならできる」とゴースト・グストーに背中を押され、夢中でスープの味を調える。その姿を呆然と見つめるリングイニ。その後、リングイニがスープをいじったことを知り、スキナーは激怒しクビを宣告するが、客席に運ばれたスープは大好評!グストーのレシピを守ることに生きがいを感じているこの店唯一の女性シェフ、コレットのとりなしもあって、リングイニはクビを免れる。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?morephoto=ON&oid=7467

MOVIX宇都宮にて。
不衛生の代名詞のようなねずみが一流レストランの再建に一役買うというかなり思い切ったストーリー。かなり期待していましたが、その期待に反せずとても面白い作品でした。


何故か料理の才能を持って生まれたレミー(ねずみ)と、天才シェフの子どもとして生まれながら料理の才能のかけらもないリングイニ。レミーはリングイニという料理をするための手足を得る事で料理をする楽しさを満喫し、かたやリングイニはあえて手足となる事で料理人としての地位を築いていくという、お互いにとってメリットが大きい理想的な関係を徐々に築いていくのです。ここらへんの展開は何となくお決まりと言うか、まあありがちなんですが、驚きの多いこの作品ではこういうありがちな場面こそ、かえって安心して見られるせいか記憶に残るみたいです。レミーが髪の毛を使ってリングイニを操作する練習するところはこの作品で一番好きなシーンです。


それと映像について。
この作品の映像について素晴らしいというか感心した点が一つあったのですが、それがねずみ達の動作。個々の動作もリアルですごいなと感心したのですが、それよりもねずみが集団で移動するシーンはまさに圧巻。あれはモーションキャプチャか何かでやってるのかな? すごいなあと子どもみたいな感想しか書けませんが、でもとてもいいなと思ったシーンでした。リアルでは見たくないけどあれは良かったな。


あとは小さなことだけど終わり方がすごく素敵。詳しく知りたい方はぜひ映画を見てみてください。


それにしても映画始まる前の予告がすごくうっとうしかった。普段の10分程度の予告も長いと感じるのに、今日の予告は20分近くも垂れ流し。来年の夏公開の映画の予告なんてまだ流すなよ。ディズニーのあざとさというかこういうとこが好きになれないんだよなあ。


公式サイトはこちら