ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
- 作者: 島田紳助
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
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買う前はこの厚さでこの値段か...と不満でしたが、でも読んでみたらそんな気持ちはどこかへ吹き飛んでしまいました。量ではなく内容の充実度で満足させてもらいました。最近読んだ新書の中では一番面白かったです。
商売というものは、やってみなければわからないことだらけだ。喫茶店のことを調べるにつれて、自分がどれだけ、喫茶店の常識というものを知らなかったのかということに気づくに違いない。そして同時に、その業界の最低限の常識をわかっていないと失敗する。そう思ってしまうのが、自然な人間の心の動きだろう。
だけど、その常識にとらわれていたら、成功する店は作れない。
なぜなら、その常識は、失敗している店の常識だからだ。繰り返し書くが、本当に成功しているのは100軒のうちの1軒なのだ。22〜23ページより抜粋
知っていること、経験豊かなことが必ずしもいい事とは限らないんですよね。常識なんてのは価値観を共有しあったコミュニティでしか役に立たないわけですから、それを前提に物事を組み立てていっても出来上がるのは似たような
もちろん、常識とまで言われていることの多くは先人の経験から得られた経験則ですから正しいものも多いのでしょう。ですが、まずはなぜそうなのか一度は疑って自分で真偽や効果を確かめる。そしてそれが効率的ではない、正しくないと思ったら自分が正しいと思う方法を見つけ出す。そういった姿勢がビジネスの成功には欠かせないのだと強調されています。
大多数の常識を信じずに自らの考えを貫くには、絶対的な自信、それも徹底した考察などの裏付けのある自信が必要です。少数派であっても自分を信じられる強さ。一朝一夕ではもてるものではないです。。。
「ビジネスとしてやるからには関わる人全てが幸せにならないといけない」という信念をもち、無駄に気負わず、ただ他者と一緒にゼロからビジネスを作り上げる事を楽しむその姿に、テレビでは見られない紳助さんの背中を見た気がします。