サイレン

サイレン BEGINNING [DVD]

サイレン BEGINNING [DVD]

1976年、日本の夜美島(やみじま)で、一人の男を残して全島民が突如消失した。事件から29年後、天本由貴が家族とともに夜美島に引っ越してくる。隣人から「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」との警告を受ける由貴。家の外をとりまく邪悪な気配と得体の知れない視線に、由貴は次第に疑心暗鬼になっていく。そして由貴は29年前の唯一の生き残りが書き残した手記を発見する。手記は「3度目のサイレンで島民に変化―」と終わっていた。果たして3度目のサイレンで一体何が起こるのか。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6440

同名のゲームが原作のホラー映画。この元になったゲームがとても大好きで、一晩中やり続けて寝ないまま仕事に行った事があります。
いや、正直にいうと学校がクリアできなくて繰り返しやっているうちに夜が明けたという何とも恥ずかしい思い出。でもそれくらい面白いゲームなんですよ、これ。そんなゲームがどのように映像化されたのかとても興味があったのでレンタルしてみました。


書いているうちにネタばれ込みで書いてました(笑)
以下は気にならない人だけどうぞ



全体の雰囲気は良かったんじゃないかと思います。島という閉鎖的な空間やそこに住む不気味な島民はまさに異世界への入り口というか、異国っぽくてグッド!! 
ストーリーとオチは意外性十分...と言えば聞こえはいいのですが、それも度を過ぎれば単なる破天荒なストーリーでしかありません。「サイレンは君にしか聞こえていないんだ」なんて急に言われてもねえ。。。別にそんなオチにしなくてもサイレン壊してめでたしめでたしの方が個人的にはすっきり出来たよなぁ。
# 何ていう、私の気持ちはどうでもいいですね


あとは原作ではとても重視されてた視界ジャックがほとんど出てこなかったのは残念です。あれを映像化してホラーの一場面に活用するのは難しいとは思うのですが、この作品の肝とも言うべき視界ジャックがあの使われ方じゃ原作も浮かばれません。ピンチになった時こそ視界ジャックしてその場をしのいで欲しかったのになぁ...。
特に鉄塔に行く途中で落とし穴に落ちた時には「ここは視界ジャックが出てくるに違いない」と一人でホクホクしてたのですが、いつ仕掛けたのか分からない携帯アラームで急場をしのいでしまい、心底がっかりしました。あのシーンだけでも期待に沿ってくれたら原作ファンとしては作品を好きになれたような気がするだけにちょっと残念です。


あとは出演者ですが、全体的にホラーらしくないキャストだなという印象です。正直、ココリコ田中さんはホラー映画ではあまり見たくないです。好きとか嫌いとかじゃなくて、ホラー映画では見たくないのです。だって出てくるだけで怖さが和らいじゃうんですよね。森本レオさんも同じくですね。声が癒し系過ぎです。
結局一番怖いと感じたのは西田尚美さん。引っ越した直後に台所の片づけを西田尚美さんが手伝うシーンが一番怖かった。引越しきたばかりで島の状況が分からないという不安な状況で、不気味な隣人が片づけをハイテンションで手伝ってくれるなんてこれほど怖いシーンはありません。得たいが知れないってのはそれだけで怖さ倍増です。


散々文句を書きましたが、それなりに面白かったと思っています。長すぎず短かった(90分くらい)のもよかった。でもやっぱりサイレンはゲームの方が面白い。

公式サイトはこちら