http://www.bitters.co.jp/linda/
映画を見るようになってから、映画関連の板も見るようになりました。そこで面白かった映画、好きな映画としてよく挙げられていたのがこの「リンダ リンダ リンダ」。
どうしても見てみたくてスポットレンタルで借りてみました。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD6913/index.html より抜粋
文化祭を翌日に控えた、とある地方都市の高校。軽音楽部の女子3名、キーボードの恵、ベースの望、ドラムの響子は途方に暮れていた。文化祭ライヴに向けて練習を重ねてきたのに、ギターの萌が指を骨折。ブチ切れたボーカルの凛子と恵がバトルを演じ、バンドが空中分解してしまったのだ。3人が出演をあきらめようと思った矢先、部室のラジカセからブルーハーツの「リンダリンダ」が聞こえてくる。これやろうよッ!なぜか盛り上がってしまった女子たちは、成りゆきで韓国からの留学生・ソンをボーカルに誘い、猛練習を始めるが。
高校時代とブルーハーツ。
理想ばかりを追い続けていた青臭い高校時代と、ストレートに感情や気持ちをぶつけるブルーハーツの曲。
スタッフロールを眺めながら、この二つは食べ合わせがいいのだと感じました。
話をまとめてしまえば「文化祭でバンドをやっちゃおう!!」とただそれだけのストーリーなのですが、その演奏するまでの3日間がとにかく勢いがあって面白い。
なぜかバンドに誘われてボーカルになったソンの歌の上達っぷりやら、クラスにいる好きな人への告白、クラスメートや軽音部のメンバーとのありがちな交流。学校に忍び込んでのバンド練習や、文化祭という特別なお祭。美化されたと言うとちょっと聞こえは悪いですが、思い出に残る高校時代をとにかく詰め込んだ...そんな作品です。
何がいいとかそういうのではなく、この雰囲気そのものに魅了されました。
自分の高校時代を振り返っても、「学祭だしバンドでもやるか!!」というような浮かれた発想自体が眩し過ぎる青春でしかありません。そんな気持ちや考えはあくまで想像の中でしかなく、現実にはこういった思い出なんて一つもありません。なので、自分自身に重ね合わせて「懐かしい」だの「分かる分かる」ということは何一つもありませんし、高校のときにはこういう人たちとは仲良くなかったよなぁ...というのが正直な実感です。
なのにこの作品に対しては異常なほどに好印象を持ってしまっているのは何だか変な気分です。
それが「自分が味わえなかった高校時代への憧れ」なのか、それとも「惹かれる何か」があったのか...。出演者や演出に魅力があると感じた事も事実ですが、それでも前者の憧れが圧倒的に心を占めている気がします。高校時代は大学時代以上に思い残しや後悔が多いってのが一番の理由だろうな...。
最後に。出演者は知らない人が多かったのですが、個性的で記憶に残る人たちばかりでした。特に湯川潮音さんは予想外に歌が上手すぎて驚いてしまい、思わずググってしまいました。さっそくアルバムを買って聴いてみます。
『出演者』
ソン:べ・ドゥナ
山田響子:前田亜季
立花恵:香椎由宇
白河望:関根史織丸本凛子:三村恭代
今村繭:湯川潮音
中島田花子:山崎優子
槙原裕作:松山ケンイチ
大江一也:小林且弥
響子の兄:近藤公園
監督・石川:三浦哲郁
力メラマン・飯島:浜上竜也
阿部友次:小出恵介スタジオQの店員:山本浩司
カラオケの店長:山本剛史
美佐子:南川ある
ビエールさん:ビエール瀧
恵の母:りりイ
前園トモキ:三浦誠己
中山先生:藤井かほり
小山先生:甲本雅裕