好きだ、

http://www.su-ki-da.jp/

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6045 から抜粋

言いたいのに言えなかった、そんな想い覚えてますか?

「好きだ、」という一言を言えない二人、17歳のユウ(宮崎あおい)とヨースケ(瑛太)。ヨースケの弾くギターのフレ一ズをロずさ

むユウ。二人の感情は、近づき、もつれ、また惹かれ…。しかしある哀しい出来事で、断ち切れてしまう。それから17年、東京で

偶然再会する二人、34歳のヨースケ(西島秀俊)とユウ(永作博美)。変わってしまうことと、どうしても変わらないこと。17年前に

忘れてきた言葉を果たして伝えることができるのだろうか…。

この作品を見る人に必要なもの。それは台詞の無い、長い間に耐えられる忍耐力(or その間を妄想や空想で楽しい時間に変えられる力)と出演者への愛です。いや、ホントに一つ一つの間が長くて長くて驚きました。もちろん、単に台詞と台詞を間延びにして間を取っているだけではなく、二人(ユウとヨースケがほとんどなのですが)の立場、想いを台詞ではなく演技から滲ませるために必要な間だと言う事は分かるのですが、これが本当にもどかしい。お互いに何を言っていいかわからない場合に作られる間。あまり口が達者な方ではない私がよく経験するもどかしい間、そのものなんですよね。だからこそ見ていても息苦しいし、もどかしい。気付けばその場の空気そのものを肌で感じさせられていました。
そういった視点で振り返ってみると、主演4人の演技と全ての演出が完璧だったのだと感心せずには居られません。


これに類似する映画をあまり見たことが無いのですが、先日見た「海でのはなし。」が一番近い気がします。あの映画で主演二人の台詞を5分の1に減らしてその分演技で間を持たせてくれという話が出ていたらこの作品に近い雰囲気となりそうです。西嶋さんや宮崎あおいさんの両名はどちらにも出ていますしそれも近いと感じる理由である気がします。


この作品での注目は、永作さんと小山田サユリさんと加瀬亮君。
その中でも永作さんのかわいさをとにかく伝えたくて仕方ありません。もうこのかわいさは異常なんじゃないかと思っています。ここ2年くらいテレビでも全く見かけてなかったのですが(私があまりテレビも映画も見てなかっただけなんですが...)、全然外見が変わってないどころか、むしろかわいくなってるます。年を重ねて...という表現は彼女に対しては全く不適切で、一人で年月の進行に逆行しているんじゃないかとさえ思えてきます。
現在公開中の「気球クラブ、その後」も見たいのですが、時間的に無理そうです。。。来年夏にはまた別の作品にも出演されるそうなのでそちらはぜひ見に行きたいと思います。

こちらより抜粋

2007/初夏公開予定 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(監督:吉田大八)
2007/夏公開予定 「ドルフィンブルー 〜フジ、もういちど宙へ〜」(監督:前田哲)


で、私自身がこの作品が好きかどうかと問われれば、間違いなく好きです。大好きです。私はこの作品に出ている人は皆、好感度大な人ばかりですし、こういう焦らされ方も嫌いではありません。始まって最初の30分くらいはイライラしっぱなしでしたが、最後には終わるのが惜しいと感じるくらいこの世界の中に取り込まれていました。目覚めたヨースケに「好きだ、」と語りかけるユウを、どこかいとしく感じてしまうそんなラストが印象的でした。唐突過ぎる行動が不自然にも感じるけども、もう一生伝えることが出来ないかも知れないと思ってただけに「今伝えないと!!」...という衝動の表れだとも取れます。


今の関係を壊したくないとか、いつも一緒に居るからいいやとかそういった気持ちで接していると大事な事を伝えられずに終わってしまうことは決して珍しいことではありません。誰しも経験があると思います。伝えたい想いを伝えられる時に伝えること。いま、そういった環境に身をおいている人は、ぜひこの作品を見て欲しいです。きっと想いを伝える原動力になると思います。
# ならなかったらごめんなさい(笑)